BB30卒業 ホローテック2に変更してみて良かった事・悪かった事

爺キンのCannondale CAAD10はBB30をやめて
今はスレッドBB(JIS日本工業規格)に変更しています。

BBとはボトムブラケットの略で
自転車のクランク軸周辺を指す用語です。

BB30はキャノンデールが提唱した
軽量・高剛性なBBの規格です。

クランクの左右をつなぐシャフト部の
パイプ径を従来の24mmから30mmへと
太くして剛性を上げ、同時パイプ自体を
薄くすることにより軽量化をはかったのです。

ベアリングはフレームに直接圧入する
仕組みになっています。

従来はフレーム側に切ってある
ネジ山にBBをネジ止めする仕組みでした。

フレームメーカーはネジ山を作る必要が
なくなった為にフレームの
製造コストが下がるという理屈です。

余計な手間がなくなりフレームメーカーは万々歳です。
こういった理屈から一時期はBB30のフレームが増えました。

BB30のデメリット

ネットで「BB30」と検索すると
「BB30 異音」と第一候補に出てきます。

クランク付近から「カチカチ」「パキパキ」音が
鳴るとクレームが続出したそうです。


▲ベアリングにも「FSA BB30」と書いてますね。




▲BB30のベアリングです
もう使わないので、グリスは完全に
抜いています。

白い部分がゴムシールのような
感じですが、取り外す事が出来ます。
ちなみにペラペラなシールです。

▲うろ覚えなのですが
この面が外側(クランク側)だったと思います。
クランク外しただけでは
グリスアップ出来ないなって
思っていた記憶があります。

▲こちらはボールベアリング側ですね。
本来はグリスがぎっしり詰まっています。

確かに雨に濡れると、グリスが
流れ出してしまうかもしれませんね。

もちろんグリスが不足してくると
異音は出ます。

ドロや砂も混入してしまいそうな
作りなので、ベアリング自体に
傷が付くと異音はするでしょうね。


ちなみに、我が家のCAAD10は
異音を発生していません。
発生する前にBB30を卒業してしまいました。

原因はクランクです

BB30からスレッドBBに変えた理由は異音ではなく
クランクに不満があったからです。

CAAD10にもともと付いていたクランク
FSAゴッサマーが原因なのです。

シマノ製のカセットスプロケット・リアディレイラー・
フロントディレイラー・チェーン
そこにFSAのゴッサマーは相性悪いのです。

まず普通に漕いでいてもチェーンがチリチリなります
足を止めたらなり止み、また漕ぐとなり出します。

明らかにチェーンリングとチェーンが合って無いのでしょう。
シマノ製クランクとチェーンの組み合わせでは
ならない音がなります。

フロントディレイラーとの相性も悪いです。
これもFSAのゴッサマーとシマノ製の
チェーン・フロントディレイラーの組み合わせの
問題と思いますがチェーンが落ちます。

アウターからインナーにギアを落とす時に
チェーンにトルクがかかっていないと落ちます。
どれだけ調整しても落ちます。

爺キンもかなり調整しましたし
師匠に調整してもらっても改善する事は出来ませんでした。
最悪な組み合わせみたいですね。

かなりのストレスを感じていました。

「さあ登りだ!頑張って登ろう!」って
気合入れて登ろうとアウターからインナーに変速したら
ガラガラガラっとチェーンが外れていました。

クランクのシマノ化計画

ここからクランクをシマノに変えようと
思う様になりました。

選んだクランクはFC-6800

CAAD10に元々から、付いていたシマノパーツ
は105でしたが
追加でパーツ交換するなら1つ上のグレード
ULTEGRAの方がいいだろうと思いコレにしました。

10速と11速の組み合わせになりますが爺キン的には問題なしです。
シマノは互換性無しとしていますので自己責任です。

まずはBBを触らずにクランクをシマノ化する
為に、こんなパーツを買ったみました。
▲Wheels Manufacturing Shimano BB30アダプター

FSAのゴッサマーを外してこのアダプターを挟み込み
シマノ製クランクを付けるだけです。
いつでも元に戻せる状態で、シマノ製クランクを使うためです。

もしかしたらゴッサマーの時の方が
よかったと思うかもしれないので
(絶対に無いと思っていましたが)
交換後は、凄く快適でした。

この時の仕様が一番よかったかもです。
シマノ製品で統一した事により
チェーンのチリチリ音はならなくなり
チェーンも落ちないですし、とにかくよく回る。

気に入っていたのですが爺キンの性格上
一番力がかかるBBに樹脂パーツを使って大丈夫なのか?と
疑問をもちはじめました
このパーツはかなり硬い樹脂でしたけどね。

そして、遂にBB30と「さよなら」しました

いろいろ悩みましたね。
TNIとかスギノとかいろんなメーカーから
アダプターが出ていましたが

爺キンはやってしまうと
もうほぼ、元には戻せないコレを選択しました。

▲FSA BB30アダプター 68mm JIS規格

これにより一番メンテナンスが
簡単なホローテック2が使えるのです。

BBに異変・異音があれば注文して交換!簡単です。
雨が降っても、ドロ道を走っても安心なのですよ。

サイクリングをメインで走っている爺キンには
軽量・高剛性よりも簡単メンテナンスの方が魅力があります。

BB30の時は精神的にしんどかった!
晴れた日に乗っていても砂がひどい所を
走っただけでも「パキパキ」ならないかな?
雨が降りそうな時も大丈夫かなって心配していました。

レース等を本気でやっておられる方には
圧入BBは武器になると思います。

ホローテック2は確かに回しにくい感じがします。

まあレース等をされている方はBBの消耗より
フレーム自体が消耗品って感じでしょうから
BBの異音なんて関係無いのかもですね。

これにて爺キンのCAAD10は
BB30ではなくなりましたが
そのかわりに異音に悩まされる事もないCAAD10になりました。

はじめからJIS規格のCAAD8買ったらって
思う方もおられでしょうが
そこはこだわりなのです。

CAAD10に乗ってみたかったのです。
少し遠回りをしてる感じはありますが
愛着があっていいのです。

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