エンジンオイルの交換を適当に依頼していませんか?乗り方次第で交換サイクルがかわる

今回はエンジンオイルについて書いてみます
車業界で最近の流行りは「エコ」ですね
何を基準に「エコ」と言っているのでしょう?
カーディーラーもユーザーも多分「燃費」の事を言っているのでしょうね?
最近はガソリン価格が高騰していますからね。

でもエコ=燃費は少し違うと思っている爺キンです
「エコ」の話をするなら自動車を少しでも長く乗れる方向に持っていくべきだと思います
1回のガソリン給油が5000円としてそのガソリン代は安い方が良いのはもちろんですが
ガソリン消費を少なくする為に自動車の寿命を削る行為はもはや「エコ」ではないと
思っています。

燃費を気にするならオイル管理を気にして下さい
簡単に言いますとガソリン削減のために自動車本体をいじめる事もあるのです
燃費にこだわるよりも自動車本体の寿命に目を向けてみてはいかがでしょうか?

ここからエンジンオイルの話


最近のエンジンオイルはシャバシャバなオイルが基本になっています
エコな車の代名詞ハイブリット車などは0W-20はもちろんの事
さらにシャバシャバな0W-16等のオイルを要求しています。

ハイブリットのみでは無くNAガソリン車も
一部のターボ車(ホンダはターボ車でも0W-20です)でも
新車の80%がこのようなシャバシャバなオイルを入れる様になっているのです。

ひと昔前の標準油は10W-30でしたよ・・・10年ほど前の話ですが
最近のオイルは少しシャバシャバすぎますよ
この○W-○○って記号はオイルの粘度です。

エンジンオイルはいろんな規格で作られています
オイルの硬さ=粘度はSAE規格で表されています(SAEとはアメリカ自動車技術者協会です)
-の前の○Wの数字は低温時のオイルの粘度(Wはwinterの略です)
-の後の○○の数字は高温時のオイルの粘度です。

0W-16のオイルは冷えている時のオイルの粘度が低温でも固まりにくい特性があります
ちなみに○Wの示す粘度で
0Wなら零下35℃
5Wなら零下30℃
10Wなら零下25℃の対応しています
数字が小さいほどその温度でも固まらないって事です。

エンジンを掛ける時の冷めている時にエンジンに負担を掛けずに始動出来ますって事です
ちなみに日本で零下35℃って何処ですか?北海道ならそんな気温になるのかな?

では-の右側の○○の数字ですがこの数字は高温時(100℃)の時のオイル粘度を表しています。数字が高くなるほどエンジンオイルが固くなると言う事です
このエンジンオイルの100℃は普通のガソリンエンジンならなります
普通に一般道を走っていてもなります。

ハイブリッド車のようなモーターで走行しているエンジンでは
一般道ではなかなかならないと思いますが
結局燃費を上げる為だけにオイルの粘度を下げてエンジンの負担を上げているのです
しかし日本の気候では低温時のそんなに低い粘度も
高温時のそんなに高い粘度も必要無いと思います。

一般的には取扱説明書に記載されているエンジンオイルの1番粘度の硬いオイルで十分です
近頃のオイル価格はエコが流行っている為に低粘度のオイルが高価格になっていますので
使える範囲の1番粘度の高いオイルで十分です
その方がオイル交換の価格が安く出来ますよ
使える範囲とは硬さですが交換後の走行距離はちゃんと管理して下さい。

またオイルの粘度を下げて燃費を追求することでのデメリットもあります
粘度が低いシャバシャバなオイルを使う事により燃費は少し向上しますが
オイル管理を怠るとすぐにピストンリングやバルブシールをいためる事になります
そのピストンリングやバルブシールをいためる事により
オイル上がりやオイル下がりが発生するのですがその話は又の機会にします。

皆様、燃費だけのエコではなく
色んな意味でのエコを考えてみてはいかがでしょうか?

ちなみに爺キンのオイル交換サイクルですが
爺キンのエブリイは毎日100km走るので5000kmでオイル交換しています
5W-30の100%化学合成油を使っています
嫁さんの車は毎日そんなに走らないので距離ではなく6ヶ月でオイル交換をしています
推奨オイルの粘度は0W-20ですが0W-30のオイルを仕様しています
理由はちゃんと暖気が終わるまで全開走行をしないとかを考えていないと思うので
少しだけ硬めのオイルを仕様しています。

走り方や用途でいろいろ考えてオイル交換してみてはいかがでしょうか
取扱説明書に記載されている1年・15000kmでの交換は
適切なオイル交換距離では無いと思います
走るだけなら故障しないで走れますが快適に走れる訳では無いと言う事です。

これだけは注意してください
エンジンオイルの交換は車の寿命にかなりの影響があります
怠ってはダメです 目には見えない所で自動車に負担がかかっています
定期的にちゃんとした車にあったオイルで交換して下さい
オイル交換を怠るのが1番エコでは無いのです。

あくまでも爺キンの経験で書きましたが
少し固めのエンジンオイルで車を運用する事に間違いは無いと思っています。

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